火槍は単純な構造をしており、木や竹等の柄の先端に火薬が入った筒が取り付けてある。 火の槍というからには、如何にも槍が関係して いそうだが、実際、柄に槍が用いられる事もあった。
主に焼き払う事を目的としており、木で作られた兵器等を襲撃する際に用いられた。 また火薬の燃焼だけで攻撃したのではなく、 他の物質を混ぜ込む事によって、目潰しや毒ガスといった攻撃方法もあった。
火薬を発明したのは中国と考えられており、この火槍は 火薬を用いたものとしては、かなり初期のものである。 火器の分類としては火炎放射の類のもので、 その先人にはギリシア火、その他にも、 石油を用いた武器等がある。 しかし、火槍は火薬を用いたという事で、そうした意味では その分野における先駆けと言っていいかもしれない。
項目 | 内容 |
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名称 | 火槍 |
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分類 | 火器/燃焼 |
全長 | 1.8〜2.3m |
重量 | 2〜3.2kg |
射程距離 | 3〜10m |
時代 | 10〜20世紀 |
地域 | 中国 |
文化圏 | 五代、北宋、南宋、元、明、清 |
更新日:2005/02/11