マッチ・ロック・ガンとは、その機構を指した現在における名称であり、 当時はハークウィバス等と呼ばれていた。 銃床に鉄の筒が取り付けられ、機関部には引き金と火鋏が取り付けられている。 引き金によってカラクリが火鋏を動作させ、点火薬を火縄で着火させ、弾丸を発射する。 日本における火縄銃のようなものである。
マッチ・ロック・ガンの弾丸装填方法は従来の銃砲と同じ口込式である。 銃口に一回分の火薬を注ぎ、鉛玉を棒で押し込む。 その後、火皿に口薬を注ぎ、火蓋を閉める。そして火縄を火鋏に鋏み、準備完了である。 撃つ時は、火蓋を開けて引き金を引く。カラクリは クロスボウ の機構を応用したもので、火縄が都合よく火皿に当たるようになっている。
この時代、銃砲の発展は目覚しく、当初は重要視されていなかったが、 やがては火縄銃兵が最前列を占めるようにまでなる。 急速に発展した為か、銃も新しい形式の銃は古い形式の物と同じ呼称が使われる事もあった。 例えばドイツでは、 ハーケンビュックゼ、 アークゥィバス、マッチ・ロック・ガンのいずれも ハーケンビュックゼと呼ばれたりもした。
項目 | 内容 |
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名称 | マッチ・ロック・ガン |
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分類 | 火器/銃砲 |
全長 | 70〜120cm |
重量 | 3〜6kg |
射程距離 | 10〜200m |
時代 | 15〜18世紀 |
地域 | 欧州 |
文化圏 | 欧州 |
更新日:2008/11/30