ミルメート・カノンとは、単なる青銅の壺である。 壺には火門として使う穴が開けられている。
ミルメート・カノンの仕掛けは単純で、壺に火薬と矢を詰め、壺の穴に着火し矢を発射する。 しかし、火薬を詰めたり、台座に据える手間等、発射までに時間を要した。 効果もそれ程のものではなく、音で威圧ないし音だけのものとして一蹴された。
西洋では火薬及び火器の起源には諸説があり、中国伝来説、 イングランドのロジャー・ベーコン発明説、ドイツの ベルトルト・シュワルツ発明説、とはっきりしない。 このミルメート・カノンは、物体を火薬によって発射する武器 として西洋における最初の例である。 記録上1326年の事であり、 Walter de Millemete という手写本に記されている。
項目 | 内容 |
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名称 | ミルメート・カノン |
英:milemete cannon(ミルメート・カノン) | |
分類 | 火器/銃砲 |
全長 | 50〜100cm |
重量 | 40〜80kg |
射程距離 | 50〜100m |
時代 | 14世紀 |
地域 | 欧州 |
文化圏 | 欧州 |
更新日:2008/12/03