神槍とは、銃身が鉄、握りが木で作られた銃砲武器である。 直系約7mmの弾丸を20発程詰めて発射する。 現在風におけるショットガンと言える。
弾丸は銃口部分から装填し点火は火縄で行った為、初期の頃の火器と同様に 発射には時間を要した。 しかし、弾丸は予め猛毒に浸しておき、命中さえすれば 被害を与える事が可能であった。
明の永楽帝の時代、安南の越遠征の際に、敵は強力な火銃を持っていた。 それに習って、元の時代から使われていた火銃を改良して、この神鎗を開発し、 永楽帝はこの神鎗を扱う部隊:神機営を明軍に配備した。 従来の火器よりも長い、最大470m程度の射程距離を実現したのだが、 目視照準であり、また発射は火縄で行う為に弩のような照準は行えず、 それ程長い距離では使用されなかったと思われれる。 しかし散弾による効果で、距離によっては、当時の火器としては高い命中率を誇ったと思われる。
項目 | 内容 |
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名称 | 神槍 |
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分類 | 火器/銃砲 |
全長 | 80〜100cm |
重量 | 3〜3.5kg |
射程距離 | 100〜500m |
時代 | 14〜17世紀 |
地域 | 中国 |
文化圏 | 明 |
更新日:2004/08/17