金砕棒は棒を根源としており、棒に強化処理を施す事から始まった。 種類も実に様々で、木だけで作り六角や八角に削り出したもの、 金属板を貼り付けたもの、その上に鉄鋲を打ち付けたもの、全て鉄で作ったもの等がある。 鉄だけで作られた場合は重量もかなり重くなりそうだが、その分、短くされた為、 木と鉄で作られたものとあまり変わらない重さになっている。
鬼が持つ武器として似合いそうであるが、実際戦場においても使われていた。 使い方はいたって簡単で、両手で振り回し、そして打ち下ろす。 敵に当たりさえすれば鎧の上からでも骨を砕き、扉等も破壊可能だ。 しかし非常に重い武器である。持つだけなら誰にも出来るが、 戦闘の間ずっと振り回し続ける事を考えれば、 扱える者は体力に覚えのある剛の者に限られてしまう。 その為、戦国時代、集団化されていく戦法の中で、次第にその姿を消していった。
項目 | 内容 |
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名称 | 金砕棒 |
金砕棒(かなさいぼう、kanasaibou) | |
分類 | 打撃/鎚鉾 |
全長 | 1.5〜3.6m |
重量 | 3〜6kg |
時代 | 12〜17世紀 |
地域 | 日本 |
文化圏 | 日本 |
更新日:2005/01/31