戈は、敵を打ち据え、突き刺すのに適した穂先を持つ長柄武器である。 刃で青銅製、柄は竹や木で出来ている。 刃がこのような形状をしているのは、それは戦車戦に適した特性の為である。 両手で使い、戦車がすれ違う時に、敵に打ち込んだり、引っ掛けて斬るといった用法であった。 戦車戦においては、突く武器よりも、戈のような武器の方が命中の機会が多く、 騎馬突撃力も利用出来たからである。
当時の戦車は今でいうタンクではなく、 チャリオットを指し、単純な馬車のようなものであった。 馬は2頭程度で、兵士は三人程乗車する。 真ん中に馬を操る御者、両脇が戈を携えた兵士となる。 しかし、漢の時代には戦車は廃れ、戦車専用の武器とも形容できる戈も同様に廃れていった。
項目 | 内容 |
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名称 | 戈 |
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分類 | 長柄/鉾槍 |
全長 | 1〜3m |
重量 | 1.5〜2.5kg |
時代 | 紀元前16〜紀元前3世紀 |
地域 | 中国 |
文化圏 | 中国 |
更新日:2004/10/18