ギザームとは鎌の背に刺突用の穂先を取り付けたような形状をした武器である。 鎌とは現代でも使われる農業用鎌と同じ形状で、刃が内側に湾曲したものだ。
ギザームの用法は単純であった事から、農民にも広く使われた。 機能は刺突、引き倒し、薙ぎ払いといったものである。
ギザームの起源はあまりはっきりしない。 ビルが発達してこのような形状になったとも、 ビルよりずっと古くから使われていたとも言われている。 いずれにせよ起源は農業用の鉈や鎌であろう。 この時代の鉾槍類は様々な形状のものが存在し、図版のギザームは1450年頃にイングランドで使われたものである。 やがて形状は複雑化していき、ロンコーネへと発展したと言われている。 尚、ロンコーネとはイタリアにおける名称であり、イングランドでは引き続きギザーム、後の時代にはスコーピオンという単語が使われた。
項目 | 内容 |
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名称 | ギザーム |
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分類 | 長柄/鉾槍 |
全長 | 2.5〜3m |
重量 | 2.5〜3kg |
時代 | 11〜15世紀 |
地域 | 欧州 |
文化圏 | 農民、軍用 |
更新日:2009/06/29