フラメアとはシンプルな形状をした槍の一つである。 細く長く、そして左右対称の柳葉型になっている鋭い穂先が特徴である。
穂先の部分は、やや横幅が広く作られ、突き刺した際に傷口を広げる効果を持つと言われている。 引き抜く際にも、揺さ振り、肉片が飛び散るので傷口の治りも遅くなるのである。
フラメアはケルト人が古くより用いたのが原型とされている。 やがて時代は中世に入り、ゲルマン人やフランク人がその担い手となっていった。 この頃の槍は二種類に分類され、狩猟用として用いられたのがフラメア、 一方、捕鯨用がアンゴンである。 フラメアは剣よりも好まれ、騎兵や歩兵を問わず、白兵戦や投擲槍として用いられた。
項目 | 内容 |
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名称 | フラメア |
ゲルマン:framea(フラメア) | |
分類 | 長柄/槍 |
全長 | 1.8〜2.1m |
重量 | 1.5〜2kg |
時代 | 紀元前2〜紀元後8世紀 |
地域 | 欧州 |
文化圏 | ケルト、ゲルマン、フランク、ノルマン |
更新日:2005/03/09