フリウリ・スピアーとは刃根元の両側に設けられた突起が、外側に反ったコルセスカである。 あたかも鴎が空を飛んでいる様な形状をしている。 また、先端の穂先は長く作られている。
フリウリ・スピアーは、その用法もコルセスカに近いが、 鴎状の突起の向きは穂先と逆であるから、突起に刺突等の用途は期待出来ないだろう。 むしろ、バトル・フックのように大きく反っているのだから、 鉤爪として引き倒し等の用途の方が遥かに期待出来る。
フリウリ・スピアーの名称は、イタリア北東部にあるフリウリに由来する。 今日でこそイタリアは統一国家であり、この地方は一括りに Friuli-Venezia-Giulia州だが、当時は群雄割拠の時代だった。 フリウリ・スピアーを用いたのは、フリウリやヴェネツィア等の都市国家である。 フリウリのトリエステ港では町の紋章として使われた。
項目 | 内容 |
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名称 | フリウリ・スピアー |
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分類 | 長柄/槍 |
全長 | 1.8〜2m |
重量 | 2.2〜2.5kg |
時代 | 15〜17世紀 |
地域 | イタリア |
文化圏 | 西欧 |
更新日:2009/09/15