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管槍 kudayari

kudayari

管槍とは直槍を取り付けた武器である。 管の素材には鉄、銅、真鍮、練革等が使用されている。 外周は糸や紐が巻かれており、握り易くなっている。 また、手首を固定する輪が取り付けられる事もあった。

管槍の特徴は強力な刺突能力にある。 通常のを腕の動きだけで攻撃する場合は、 両腕を同時に前に繰り出すか、片方の掌を滑らせるように繰り出すか、である。 この管槍は滑らせる事に重点を置いてあり、いわばピストンのような動きをする。 片方の手で管を握り、もう一方の手で柄を握って勢いよく繰り出す。 その繰り出すスピードは速く、早槍の字が使われる事もある。

管槍は戦国時代に登場したが、その可否については賛否両論があった。 元々日本の武士の道には、 個人の技術や実力以上にその能力を引き出す武器を嫌う傾向がある。 毒の使用や、飛び道具が主な例である。 その為、如何に効率的であっても管槍のような小細工は卑怯であると考えられたのだ。 しかしその一方で、その効率性を受け入れる武士も多かった。 少なくとも、一対一の対槍戦で有利である事は明らかだからだ。

管槍:諸元
項目 内容
名称 管槍
  • 管槍(くだやり、kudayari)
  • 早槍(くだやり、kudayari)
分類 長柄/槍
全長 3〜3.6m
重量 3.5kg
時代 16〜19世紀
地域 日本
文化圏 戦国時代、江戸時代、日本

更新日:2008/01/24

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