矛は、先端に両刃ないし三叉の幅広の刃を備えた長柄武器である。 刺突を目的とし、西洋ではパイクに相当する。 穂先はソケット式で、釘と紐で固定されている。 穂先の材質には、最初は青銅が使われ、後の世には鉄が用いられた。
用法は単純で、両手で握って敵を突き刺すだけである。 日本にも矛という武器があるが、これは片手での刺突に用いられた。 矛は中国古代から存在した武器であり、 戈とともに戦車兵の主要な武器であった。 時代が下り、戈は戦車専用の武器であった為に廃れたが、矛は騎兵や歩兵の武器として使われ続けた。 しかし、矛の派生でありより鋭利な穂先を持つ槍の登場により、矛もやがて廃れていった。
項目 | 内容 |
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名称 | 矛 |
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分類 | 長柄/槍 |
全長 | 2〜5.4m |
重量 | 1.5〜5.2kg |
時代 | 紀元前16〜紀元後10世紀 |
地域 | 中国 |
文化圏 | 中国 |
更新日:2005/01/14