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パルティジャーナ partigiana

partigiana

パルティジャーナとは穂先の形状が二等辺三角形であり、刃根元には片側ないし両側に突起が設けられた鉾である。 当初は農民兵が用いたが、後の時代は宮廷で使われた為か、穂先の一部或いは穂先全体が彫刻や何らかのレリーフを象ったものも多い。 具体的には、紋章や神話上の神々である。 刃根元にある突起は、鉤爪の役割を果たし敵を引っ掛ける為、 或いは刺突時に敵への損傷を増幅させた。

パルティジャーナはランデベヴェから発展したとされている武器である。 15世紀中期からイタリアで使われてきたが、イタリア・フランスにおける農民一揆で用いられた為、 パルティジャーナと呼ばれるようになったのが始まりである。 partisanとはゲリラや反抗勢力といった意味だ。 その為、初期のパルティジャーナはランデベヴェの形状をしている。 16世紀には欧州全域に普及したが、17世紀は更にスポンツーンへと発展していく。 一方でパルティジャーナは儀礼用として名を留めた。

beefeater ビーフィーターという酒をご存知だろうか。 アルコール度数40℃の、ロンドン市内で蒸留されるドライ・ジンの一種である。 酒名の由来となった、ビーフィーターとは牛肉を食べる人という意味であり、ヨーマン衛兵を指す。 彼らは今日もイングランドのロンドン塔を警備している。 瓶の表面には彼ら守備兵が、トレードマークである真紅のユニフォームとともに、 右手に鉾を抱えた姿でプリントされている。 この鉾こそパーティザンである。 因みに、ビーフィーターはスーパーマーケット等で 700ccで1000円程で販売される比較的安価な酒である。 私のオススメレシピはストレート。 果汁等で割ってジン本来の味を薄めるような真似はせず、 諸君らも是非ストレートで味わって頂きたい。 当然だが、飲酒には法律上、二十歳以上に老いなければならない。

パルティジャーナ:諸元
項目 内容
名称 パルティジャーナ
  • 伊:partigiana(パルティジャーナ)
  • 英:partisan(パーティザン、パルチザン)
  • 独:Partisane(パルティザーネ)
  • 葡:partasana(パルタザーナ)
  • 日:鉾(ほこ)
分類 長柄/槍
全長 1.8〜2.5m
重量 1.5〜2.2kg
時代 15〜18世紀
地域 西欧
文化圏 農民、儀礼用、宮廷兵

更新日:2009/07/23

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