クゥォーターパイクは、槍を短く切り詰めたものである。 クゥォーターは四分の一。パイクは槍の一種。 よって、「四分の一の長さの槍」という意味になる。 必ずしもピタリ四分の一とは限らないが、 欧州人は物を分ける時、二分の一、四分の一、八分の一、…… といった考えを持つ為、クゥォーターという単語が手頃だったのかもしれない。 短い武器であるから長柄のカテゴリーに分類するのは正しいとは言えないが、 取り敢えずパイクと同じディレクトリに入れた。ご了承頂きたい。
クゥォーター・パイクは船上で扱う為に生まれたものである。 海の戦においては、敵船に乗り込んで拿捕や攻撃をするボーディング という行為があり、その際に用いられた。 刀剣は訓練を要するが、槍は刺突だけで済む手頃なものである。 また狭い船上では、取り回しの良さが考慮される為、短いクゥォーター・パイクが最適だったのである。 しかし敵との間合いを長く取れる槍の利点は失われ、刀剣と同じ距離まで 間合いを詰める必要があり、逆に不便とも言われてしまった。
項目 | 内容 |
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名称 | クゥォーター・パイク |
quarterpike(クゥォーター・パイク) | |
分類 | 長柄/槍 |
全長 | 40〜60cm |
重量 | 400〜600g |
時代 | 18〜19世紀 |
地域 | 欧州 |
文化圏 | 欧州 |
更新日:2004/02/03