槊とは騎兵用の長槍であり、 基本的に矛や槍と同じ武器である。 別名として、 马矟 がある。 槊は非常に長く、騎兵用である事から、西洋の世界では ランスに相当する武器であると言える。
槍のような武器といっても、その重さから安易に扱う事は出来ず、馬の突撃力を利用して刺突に用いられた。 縄が付いている槊もあり、肩にかけて片手で固定した後、馬の突進力に頼るだけで良い。 こうした長槍を歩兵が使う事もあり、そうしたものは歩槊と言い、 それに対して騎兵用は馬槊と言う。 歩槊は、歩兵が用いた事から、パイクのような使い方が可能であった。
古くから中国に存在する武器は、長きに渡る歴史の中で廃れていったり、他の武器にその座を奪われたりした。 槊もそのうちの一つであるが、 重装騎兵が戦場に在り続ける限り活躍し続けた。
項目 | 内容 |
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名称 | 槊 |
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分類 | 長柄/槍 |
全長 | 4〜6m |
重量 | 5〜9kg |
時代 | 3〜19世紀 |
地域 | 中国 |
文化圏 | 騎兵、中国 |
更新日:2005/02/23