スプントーネとは、武官クラスの兵士が用いた鉾である。 パルティジャーナから発展した武器であるが、 形状は殆ど変わらず、一括りにパルティジャーナとも称される。 図版は1800年頃のイングランドで使われたスポントゥーンであり、比較的独自の形状を備えている。 また、宮廷用パルティジャーナ同様に、装飾鮮やかなものも存在した。
スプントーネは17世紀頃からパルティジャーナに代わって将校クラスが用いるようになった。 パルティジャーナの後釜なのだから白兵戦においても武器としての効力は折り紙付きだったであろう。 しかし武器として目立った活躍はなく、主な用途は、歩兵部隊の下士官が指揮棒に使った事だ。 戦闘終了後、生存下士官の数を調べる際に、このスプントーネを数えたのだ。 イングランドでは、船上の戦闘で使われたボーディング・パイクの後継ともされており、ハーフ・パイクとも呼ばる。
項目 | 内容 |
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名称 | スプントーネ |
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分類 | 長柄/槍 |
全長 | 1.8〜2.5m |
重量 | 1.5〜2.2kg |
時代 | 17〜19世紀 |
地域 | 西欧 |
文化圏 | 将校 |
更新日:2009/08/04