トライデントはフォークのような形状をしており、穂先に刃が三本付いている。 刃は図版画像の様に湾曲したものや、真っ直ぐなもの等がある。 刃先に使われた材質は時代によって異なり、初期の頃は鹿の角、鉄が登場してからは鉄が用いられた。
刃が全部で三つあるのは命中率や威力が向上するだろうという考えからである。 また、このトライデントで受けた傷は治り難いと言われている。
トライデントは捕魚の狩猟用器具として誕生し、その為の道具、或いは農業用具として使用されてきた。 古代ローマ時代にはフュスキーナとして剣闘士が用いた。 しかし古代ローマ帝国をはじめとし、この武器がどこかの国家に正式採用された事は一度もない。 剣闘士以外にトライデントを武器として用いたのは、ゲリラや農民兵である。
神話の世界では、ギリシア神話のポセイドンの武器として名高い。
項目 | 内容 |
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名称 | トライデント |
trident(トライデント) | |
分類 | 長柄/槍 |
全長 | 1.5〜2m |
重量 | 2〜2.8kg |
時代 | ?〜19世紀 |
地域 | 欧州 |
文化圏 | 狩猟、農具、剣闘士、農民、ゲリラ、ギリシア神話 |
更新日:2004/02/17