青龍偃月刀とは、柄が青い龍に見える事から青龍の名を付けられた偃月刀の一種である。 また、刀の部分に龍の彫りを入れる事もあった。
青龍偃月刀には青龍刀や冷艶鋸といった名称もある。 小説の世界では三国志演義に登場する蜀漢の名将:関羽が用いた。 但し現実の三国志の時代には青龍偃月刀は存在せず、あくまでも小説の話である。 その青龍偃月刀は、劉備ら旗揚げの際に鍛冶屋に作らせたもので重量82斤という。 三国志演義の作者:羅貫中が何を以って82斤としたかは不明だが、 後漢〜三国時代の尺度では18kg、羅貫中の生きた明代の尺度では49kgである。
現代において関羽は、主人公格の劉備や曹操、諸葛亮よりも人気があるかもしれない。 生涯を通じその武勇によって、青龍偃月刀で多くの敵将を斬り捨てた。 主君であり義兄でもある劉備から荊州を任された後は、その叡智によって魏軍を散々打破った。 信義に厚い関羽の下には多くの武将が集まり、敵である魏の張遼も関羽を慕うあまり青龍偃月刀を用いた程だ。
しかし関羽には傲慢な所があり、部下には優しいが、同格の武将を軽んじる面があった。 呉の呂蒙、陸遜を侮っていた為に荊州を奪われ、関羽は捕らわれ斬首される。 この時、青龍偃月刀は関羽を裏切った潘璋に与えられたが、 後の夷陵の戦いで関羽の次男である関興が無事に取り返した。
項目 | 内容 |
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名称 | 青龍偃月刀 |
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分類 | 長柄/大刀 |
全長 | 1.7〜3m |
重量 | 12〜25kg |
時代 | 10〜20世紀 |
地域 | 中国 |
文化圏 | 三国志演技、水滸伝 |
更新日:2008/10/15