チェイン・メイルとは、鐶を鋲留めした鎖編みによって作られる鎧 の総称であり、様々な種類が存在する。 鐶を鎖状に繋げ、それをなめした獣皮に縫い付ける事によって作られる。 大変な手間がかかるが作りは単純であり、古代から広く使用された。 鐶の材質として古代には青銅、中世以降は鉄が使用された。
チェイン・メイルは柔軟であり着用は容易である。 但し重量がある為、実際の着用はその重量を利用した。 着る時は頭から被ってずり落とし、脱ぐ時は体を屈めてずり落とすのである。
チェイン・メイルは古代ケルト人によって作られたと考えられており、 紀元前2世紀頃には古代ローマを始めとする地中海全域で使用されるようになった。 中世ヨーロッパの時代には丈長のホウバーグ が登場し、騎士世界の標準装備となる。 チェイン・メイルは斬撃に強いという利点がある一方で、 打撃や刺突に対しては盾で守る位しか為す術がなかった。 メイル・ブレーカー の様な刺突専用の短剣があった程である。 欧州では15世紀頃、全身を覆う鎧が普及するとチェイン・メイルは廃れていった。 チェイン・メイルも併用される事もあったが、やがて到来する 火器の時代には無力に等しかったと言っていい。
項目 | 内容 |
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名称 | チェイン・メイル |
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分類 | 防具/鎧 |
全長 | 30〜60cm |
重量 | 6〜14kg |
時代 | 紀元前6〜紀元後18世紀 |
地域 | 全世界 |
文化圏 | 全文化圏 |
更新日:2008/12/28