カエトラとは軽い小型の革盾である。 円形のスペイン式の盾であり、木材や革等で作られ、表面は塗装された。 中央部は盛り上がり、盾心には金属が取り付けられている。 その金属は半球状に盛り上がり、空洞となった裏側は拳が入り、 握る為の金属も取り付けられており、それを握り手としてある。
カエトラを用いたのは、カルタゴ統治下のイベリア半島におけるスペイン部隊である。 重装歩兵はスクトゥムのような盾を用いたが、このカエトラを用いたのは軽装歩兵である。 彼ら軽装歩兵の剣士達はファルカタ とカエトラを使いこなし、一対一ならばローマ兵よりも強かったと言われている。 その為、軽装歩兵であるが故に特に防具はなかったが、 重装歩兵部隊に交じって敵と戦う事もあった。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | カエトラ |
|
|
分類 | 防具/盾 |
全長 | 20〜40cm |
重量 | 300〜800g |
時代 | 紀元前3〜紀元前1世紀 |
地域 | 北アフリカ、スペイン |
文化圏 | カルタゴ、スペイン |
更新日:2005/03/07