サクスは、広義的に言えば、長短様々に刀剣型まで色々な種類が存在する。 原型は青銅器時代からハルシュタッド文明時代にまでさかのぼり、 図版のような形になったのはラ・テーヌ文明時代の頃になる。 この頃には鉄が登場していた。
この短剣はサクソン民族固有のもので、 民族大移動の時期から中世初期辺りまで、 彼らの左腰に長剣とともに装備される。 後に、ゲルマン民族の様々な部族の戦死墓から副葬品として出土するようにもなる。 騎士道時代には日常道具となり、主に生活に用いられる。 また、長剣や投槍とセットとして、騎士の野戦装備にもなった。
項目 | 内容 |
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名称 | サクス |
sax(サクス) | |
分類 | 刀剣/短剣・短刀 |
全長 | 30〜40cm |
重量 | 200〜300g |
時代 | 紀元前5世紀〜紀元後10世紀 |
地域 | 西欧 |
文化圏 | サクソン、ブリテン、ゲルマン |
更新日:2003/10/07