ツヴァイ・ヘンデルとはドイツで使われた両手剣の一種である。 通常の両手剣よりも、Fehlschärfeがとりわけ長く作られている。 Fehlschärfeとは刃根元の事であり、 革紐を括り付けられるようにする為に長く作られている。 両手剣は重い武器である為、兵士達は刃根元を革で巻いて、抜き身のまま担いで戦場へ運搬した。 他にも、この長い刃根元を握って振るとダメージが増加し、 また、防御面では手に対する攻撃をかわす事も有効といった利点がある。
15世紀頃は鎧がかなり進歩した為、 打撃用法が普及した。それまでは鎧の隙間を狙った攻撃方法が主であった。 甲冑の上から剣を振り落とす事もあれば、剣身を握って柄や鍔の部分で殴り付ける事もあった。 ツヴァイ・ヘンデルを用いたのは、Lansknecht達だ。 ランツクネヒトとは神聖ローマ帝国の歩兵部隊であり、派手な装備が特徴であった。 ツヴァイ・ヘンデルは、 合戦剣を意味するSchlachtschwertとも呼ばれ、 喧嘩剣を意味するカッツバルゲルとともに使われた。
ツヴァイ・ヘンデルとはドイツ語でそのまま両手剣を意味する。 Zweiは数字の2、Handは手だ。
項目 | 内容 |
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名称 | ツヴァイ・ヘンデル |
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分類 | 刀剣/大剣 |
全長 | 1.5〜2.8m |
重量 | 3.5〜9kg |
時代 | 13〜17世紀 |
地域 | ドイツ、スイス |
文化圏 | 欧州、神聖ローマ帝国 |
更新日:2003/08/15