ハンガーとは片刃の刀剣であり、狩猟に用いられた。 刃先は鋭く、両刃になっている。 刀身には紋章が彫られる事もある。 この頃の刀剣はレイピアのように護拳が付いている事が多いが、 殆ど付いていないハンガーも存在した。 鍔は真鍮で出来ており、反り返った十字型をしている。 また、図版画像のように王冠風の装飾が付いている事もある。
ハンガーは広い身幅を有しており、耐久性は高い。 用途は断ち切る事であるが、刃先は疑似刃と呼ばれる両刃になっており、 刺突にも使用可能である。
ハンガーという言葉は、アラビア語のkhanjarに起源を持つ。 これはナイフという意味を持っている。 因みにrapierの剣吊袋もhangerという名称である。 ハンガーは主に狩猟用であるが、日常的、軍用にも用いられた。
項目 | 内容 |
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名称 | ハンガー |
hanger(ハンガー) | |
分類 | 刀剣/剣・刀 |
全長 | 50〜70cm |
重量 | 1.2〜1.5kg |
時代 | 16〜19世紀 |
地域 | 西欧 |
文化圏 | 西欧、狩猟 |
更新日:2008/10/08