スモール・ソードは、軽く細身の刀剣である。 直訳すると小剣となる。 剣身の断面はひし形である事が多いが、この小剣の場合には V字型である事の方が普通であった(図版の中から3DCGファイルを 表示させれば、それが分かるかもしれない)。 この形状のものは軽くしかも丈夫で、刺突力もあった。 スモール・ソードはレイピア を小型にしたもので、種類も様々である。
当時、紳士達は日常的に剣を装備している事が普通で、 スモール・ソードはそうした装身具として流行した。 やがて派手な装飾が施されるようになり、金や銀、宝石等を埋め込んだもの、 ホーローや、めっきを施したもの、幻想動物や幾何学模様を描いたもの等、 色々なものが登場した。 また、単なるファッションとしてでなく、フェンシングや決闘の際にも 用いられ、現代でも儀礼用として残っている。
項目 | 内容 |
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名称 | スモール・ソード |
small sword(スモール・ソード) | |
分類 | 刀剣/剣・刀 |
全長 | 60〜70cm |
重量 | 500〜700g |
時代 | 17〜20世紀 |
地域 | 西欧 |
文化圏 | 西欧、スポーツ、紳士、騎士道 |
更新日:2005/09/04