太刀とは、日本刀の一種であり、平安時代後期から室町時代前期までに作られたものを指す。 それ以前には、刀身が真っ直ぐな直刀が用いられており大刀と呼ばれていた。 やがて刀身は彎刀となり、太刀と呼ばれるようになる。 後の世に登場する打刀よりも、反りが大きく、刀身も長いものが多い。
太刀の用法は斬撃、刺突、払う、打つといったものがあるが、斬撃が最も効果を発揮した。 中世初期の頃、太刀を用いたのは歩兵のみであり、 長刀とともに使われた。 騎兵も太刀を装備する事はあったが、あくまでも補助的な扱いであり、 主要な武器は長柄 や弓矢である。 やがて斬撃力が強化された事で、治承・寿永の乱の頃から騎兵も太刀や長刀を用いるようになる。 14世紀には打物騎兵として成立し、太刀は長大化する。 南北朝という内乱があった為だ。 しかし室町幕府が確固たる地位を確立し、平和が訪れると、長大な太刀は廃れてしまう。 代わりに、適度な長さを備えた打刀が登場する。
項目 | 内容 |
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名称 | 太刀 |
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分類 | 刀剣/剣・刀 |
全長 | 75〜120cm |
重量 | 600〜1000g |
時代 | 12世紀〜14世紀 |
地域 | 日本 |
文化圏 | 武士、日本 |
更新日:2009/03/27