タックとは、細く長い両手剣であり、刺突専門に使用された。 軽騎兵の補助武器であるが、握りが長く両手でも扱える為、下馬した時でも主要な武器として使用可能である。
タックの用途は突き通す事にあり、 鎖帷子等の 隙間のある鎧に対して刺突を行った。 やがて鎧は完全に身を守れるまでに発達し、西欧では16世紀頃に役目を終えた。 その一方で、東欧では17世紀頃まで使われた。 17世紀のポーランドでは、騎兵の comrade や pancerni が長さ170cmのタックを装備した。 コムラーデとは貴族階級の騎兵で、翼を付けていた。 主な武器は 騎槍。 パンセルニとは中流階級出身の騎兵であり、使用した武器は 軍刀や戦鎚、鎚鉾、戦斧等、多岐に渡る。 タックを用いる者は、ポーランドやロシアの兵士達の間では、 koncharと呼ばれていた。
項目 | 内容 |
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名称 | タック |
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分類 | 刀剣/剣・刀 |
全長 | 1〜1.7m |
重量 | 800〜900g |
時代 | 13〜17世紀 |
地域 | 欧州 |
文化圏 | 欧州 |
更新日:2009/05/11