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呉鉤 wúgōu

wugou

呉鉤とは刃が緩やかに湾曲した刀である。 刀背と呼ばれる峰の部分は、何も無いか、或いは飾りが取り付けられた。 使用された材質は、初期の時代には青銅、後の時代には鋼鉄である。 呉鉤という言葉は曲刀全般を指し、種類は様々なものがある。

柳葉刀(りゅうようとう、リューイエダオ)
一般的な曲刀で、形状は極めてシンプル。
九鈎刀(きゅうこうとう、ジィウゴウダオ)
図版画像のもの。 逆刃と呼ばれる鈎が刃背に設けられている。 名前通り9つであり、その先には房が取り付けられている。
鋸歯刀(きょしとう、ジュチダオ)
刃の形状が鋸状になっている。
環刀(かんとう、ホアンダオ)
刀背の部分に、環が取り付けられている。

曲刀そのものは中国の南方において古くから使われており、起源は不明である。 呉鉤という名称は春秋時代におけるもので、呉の国の王が作らせたことに由来する。 これら曲刀は、接近戦においては斬撃力に秀でた武器として使われた。 また伐採用として、南方や山岳地帯に多い植物を切り開く事にも用いられた。

呉鉤:諸元
項目 内容
名称 呉鉤
  • 中:吴钩wúgōu、ウ−ゴウ)
  • 漢:呉鉤(ごこう)
分類 刀剣/剣・刀
全長 80〜120cm
重量 700〜900g
時代 紀元前8世紀〜紀元後20世紀
地域 中国
文化圏 中国、工具

更新日:2009/09/28

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