スラング・ショットは、基本的にはボーラの一種であるが、 狩猟用ではなく攻撃用に用いられた。 小石等の重りを革で包み、縄で括り付ける。 縄のもう片方は輪を作って握りとする。 振り回す際の遠心力によって、威力を増すのである。
主に用いられたのは船上だが、時として振り回す余裕が無い場合もあったと思われる。 しかし投擲を行わずに、打撃武器としての使用も可能であるし、十分振り回さずとも 、単に小石を手で投げるよりも余程マシである。 また、音がしないという点も利点の一つであった。
項目 | 内容 |
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名称 | スラングショット |
英:slung shot(スラング・ショット) | |
分類 | 投擲/投縄 |
全長 | 60〜70cm |
重量 | 300〜400g |
射程距離 | 50〜80m |
時代 | 18〜19世紀 |
地域 | 欧州 |
文化圏 | 海賊、航海 |
更新日:2005/02/04