投弾帯とは、日本の投石器であり、基本的な構造はスリングと同様である。 投弾帯は、植物の繊維等からできた一本の紐から作られており、 中央部分の幅は広く編んである。 これは投弾を保持する為である。 また、片方の端は、輪になっている事もある。
投弾は、投弾帯を使用して投げる物体の事で、石弾や土弾がある。 石弾は単なる石で、自然の石をそのまま、或いは加工して用いる。 土弾は粘土を固めて焼いたもので、中に砂鉄を含める事もある。
投擲を行うには、まず投弾をはさんで、保持する。 紐の端の輪を小指にかけ、もう一方は手全体で握る。 自分の側から見て時計回りに、勢いよく回転させ、一方の紐を放す。 目標に命中させるには訓練を要するが、命中すれば確実に相手を負傷させる事が出来るであろう。
投弾帯は弥生時代の頃から使われ始めた。 しかし他の地域と比較し、日本ではあまり広く普及しなかった。
項目 | 内容 |
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名称 | 投弾帯 |
投弾帯(とうだんたい、toudantai) | |
分類 | 投擲/投石器 |
全長 | 1〜1.3m |
重量 | 50g |
射程距離 | 50〜60m |
時代 | 紀元前後〜17世紀 |
地域 | 日本 |
文化圏 | 日本 |
更新日:2008/07/31